つぶやきとプログラミング

アメトーーク好きなWebエンジニア芸人

一生眼鏡な男が眼鏡との二人三脚を書く

小学校5年生の時にはじめてかけてからずっと眼鏡を掛け続けている。高校生・大学生になるときにデビューとばかりにコンタクトに変えていく裏切り者たちの流れを乗り越え、今現在でも順調に眼鏡一筋を突き通してきている。眼鏡道のはじめの一歩は、Zoffからだ。

11歳の時に、町田のZoffで5000円で耳にかける部分の裏面が白地に黒のドットが散りばめられた柄だったのを覚えている。小学校くらいだと眼鏡に憧れがあった。眼鏡キャラって頭良さそうでかっこいい。小学校のクラスにいた眼鏡のやつは例外なく頭が良く、現在でも優秀な奴が多く、たまにFacebookをちらっとみると将来の有望さや格好良さに羨望する反面でちょびっと心が痛かったりする。

最初の眼鏡(イメージ)

最初の眼鏡(イメージ)

最初はそんな憧れだった装飾品がいつのまにか常用の矯正器具になっていた。生まれつき目が悪いわけではなく、幼少期には昼に星が見えたくらいに視力がよかったので、小学校からゲームし続けた弊害だろう。そのままなだらかな勾配で目が悪くなっていき、いまでは眼鏡がないとしっかりと前が見えない。モニターから30cmも距離をとれば、勝手にモザイク処理がかかる使いどころのない能力を得た。

これまでに16本くらいは眼鏡を買ってきた。フレームの色や形には、1000円カットの髪型同様にこだわりがなく、赤・青・銀・黒・茶・緑などなど様々なものを試してきた。結局、色付きだと視界に映るフレームの彩色が騒がしく、作業の集中や目の疲れに悪影響がでそうだったために7年目にして黒に落ち着いた。以降、ずっと目の周りには黒い輪がある。

赤眼鏡

赤眼鏡

フレームの形の種類だと、全般的に角ばったものや丸みを帯びたもの、下にフレームがなかったり、インテリ眼鏡風なほっそいフレームのものなどを試してみた。角ばったデザインの眼鏡を掛けたら「アンジェラアキに似てる!」と言われ、インテリ眼鏡風なほっそいフレームを掛けたら「ゲンスルーやんけ!」と言われたりした。眼鏡を変えるだけで、シンガーソングライターから最凶の爆弾魔に早変わりだ。眼鏡は顔の印象をがらっと変えたいときにもってこいなコスプレアイテム。噂されたくない密談・密会のときは眼鏡を掛けて出かけよう、印象ががらりとかわるはずだ。

ゲンスルー眼鏡

ゲンスルー眼鏡

 よく眼鏡を壊した。最初に壊したのは朝起きて踏み潰したとき、フレームが縦にひん曲がった。壊すといったら体育の時間、これに眼鏡人は深く共感できると思う。小中高には体育の時間があり、特に接触プレイが多いバスケが酷く、ゴール下でボールを巡って争っている時は眼鏡がぴょーんと宙を舞い、ゴール下の密集により破損。こんな事故が何度か起きてからはバスケ中は眼鏡をかけなくなった。まったく悪くない踏んだ人の「ごめん」の言葉が申し訳なかった。バスケは眼鏡をかけた状態で行うべきでないスポーツNo.1だ。体育や休み時間のバスケだけで累計3本は壊したから、スラムダンクの木暮(通称メガネくん)は、耳と眼鏡をボンドで接着していないかぎりは100本超えしてそうだ。熱血バスケ漫画の眼鏡キャラは読者の見えないところで苦労しているだろう。

小暮

小暮

視力が悪くなったからなどの具体的な理由込みでの買い替えはほぼない。体育で壊したり、寝起きで壊したり、飲み会で忘れたりなどの切羽詰まった状況が原因で買い替えを行なったので出費がかさんだ。だだ、思考をポジティブに切り替えて、「失くしたのではない、服を買い換えるペースで眼鏡を買い替えたのだ」と脳をだませばファッションリーダーの誕生だ。せめてものの供養のようなものだ、いっそ開き直ろう。「君たちももっと眼鏡に気を遣ったらどうだ。機能美ばかり求めるんじゃなくて、もっとファッショナブルな眼鏡を見つけようよ。え?失くしたから買い直したんだろうだって?あの眼鏡は僕に似合わなかったから買い替えたのさ」。物事は視点を変えるだけでなんとでも言えてしまう。

学生時代は意図しない買い替えが頻発していたので、1マンを超える眼鏡には手を出しづらかった。5000円や7000円の眼鏡なら失ったときの精神ダメージが少ないが、桁が一つ増えると威力が倍以上に増加する。良い眼鏡を買うと愛着が湧きプレミア感がでて、手放したくなくなる気持ちが上乗せされてしまうからだ。「失った値段+プレミア」が同時に消えてしまうのは辛いので、失くしたときの対処法として良い眼鏡は買わないようにしていた。

保有効果とは、自分が保有しているものに高い価値を感じ、手放すことに抵抗を感じる現象のことです。保有期間が長くなるほど手放すこと「損失」ととらえ、回避しようとします。購入率を上げる効果や集客効果もあり、マーケティングなどにおいて使われます

https://brave-answer.jp/13693/

 

一度、1マン超えの眼鏡を購入して強制治療を施そうと試みたが、やっぱりダメ人間なもので、3ヶ月経たないうちに飲み会で紛失し、身にしみて無理な試みだとわかった。飲み会で失くす(忘れる)ものベスト3は、眼鏡・マフラー・財布だろう。GPS入りの眼鏡・マフラー・財布ってもしかして需要あるんじゃないか。「失くしたときのためにGPS入ってる眼鏡掛けてるんですよ〜」なんて冗談交じりに喋るビジネスマンは信用に値しないから、やっぱり売れなさそう。ウーン、なんとかしないとなぁ。

 

いま掛けている眼鏡は、WEBエンジニアとしての活動が本格化し、モニターを見つめる時間が増えるので、オプションでレンズに初のブルーライトカットを採用した。その分お値段はちょっと高め。社会人になったことだし、飲み会はなりを潜めるだろうと判断して思い切ってちょい高を買った。

ブルーライトカット率を25%・40%・60%の中から選べる、どれを選んでもお値段は一律で割合が増すにつれて目には良い効果をもたらすそうだが、割合に比例してレンズの色が黄ばんできてしまい、25%だと目立たないものの60%だとかなり黄ばんでしまう。購入時に「黄ばんだレンズかァ、ウーン」とレンズが黄色くなってしまうことへの違和感で25%を購入、そのせいかブルーライトカットの恩恵を感じない。ブルーライトカット効果の有無を実感したいなら60%を買ったほうがいい。

ブルーライトカット

ブルーライトカット

眼鏡の最も良い点と最も悪い点を挙げるなら、良い点は集中のオンオフを切り替えられること、悪い点はヘッドセットをつけると耳が痛いことだ。

集中のオンオフを切り替えられることは、眼鏡それ自体の利点ではなく、眼鏡の着脱による利点である。集中のオンオフを切り替えるというよりも、正しくは、眼鏡を外すと集中が切れるようになり、掛けていないと集中できなくなる。つまり、集中力がマイナスの状態を意図的に作り出せるのだ。視界をぼやつかせて、焦点を合わないすることで集中できない状態をつくりだす。物理的に情報をシャットアウトできるのは利点で、煩いものにモザイク処理を施してぼんやりするのに役立つのだ。視力が悪いのにも利点があるじゃないか。

眼鏡を掛けた状態でヘッドセットを長時間装着する、これを日々繰り返すと耳の裏がヒリヒリしだす。気にせずつけっぱにしたりするとヘッドセットが有するピンチ力次第では耳裏が赤く腫れ上がったりしてしまう。腫れがなかなか痛いもので、ひどいときは眼鏡をかけるだけでも痛くなってしまう。ゲーマーの私はこの腫れに悩まされた結果、耳が眼鏡とヘッドセットによって挟まれないように、眼鏡を耳の上方にずらして若干斜めに掛ける攻略法を編み出して、見事に乗り越えたのであった。

 

集中モード

集中モード

タイトルを「一生眼鏡な男が眼鏡との二人三脚を書く」とした。あれはかっこつけの建前で本当の理由は、朝方に眼鏡を踏んでフレームを曲げてしまったことによって、走馬灯のように眼鏡の思い出がよぎり、どうしても文章にしたくなったからである。かっこつけなので、タイトル通りに一生眼鏡かどうかは不明である。余裕があればレーシックしたい。やっぱ起きてから眼鏡掛けるまでのステップってだるいし、省けるなら省きたい。

まばたきが少ないらしく、目をカピカピにしてしまうので、コンタクトは相容れなかった。一度、2weeksのコンタクトを購入して試したことがあったが、つけて1時間ほどで目に強烈な違和感を感じて外してしまった。以降つけずに半年分のコンタクトを無駄にしてしまったので、眼鏡とおさらばするときは、レーシックもしくは次世代の技術をするときだと決めている。

さて、踏み潰してしまったので修理しに行かないといけない。踏み潰しの防止のために置く位置を決めて寝ようという試みは何度も失敗に終わっている。ごろごろしながら読書したりして、「あー限界」となったときに眼鏡を外し机の上に置くようにしているのだが、真限界なときにこの「あー限界」をスキップして寝落ちしてしまう。朝方、「机の上に眼鏡を置いている」という思い込みが災いして、ベッドから一歩を踏み出したら踏み潰してしまう。中途半端な対策はしないほうが逆によかったりする例のひとつだ。

 これまでに16本の眼鏡を使用してきたが、「これこれ、この色と形じゃないとダメなんだよなぁ〜」というものは見つけられていない。12,3年かけて見つけられていないのだから、この先もずっと見つからないものなのかもしれない。それかあくまでも消耗品と捉えていて、ファッションにまったく興味がなく、当時抱いた憧れはなくなっていることもあって真剣に選んでない可能性もある。今使っている眼鏡はかれこれ無事2年目を迎えようとしているが、お気に入り度だと普通くらいだ。次の眼鏡は、装飾品として気に入るものにしようブログを書きながら決めた。