〇〇男子・〇〇女子ってやめにしないか?
「男子」「女子」。
この代名詞がすこぶる気に食わない。
成人した人に対して使わないで欲しい。
「〇〇系男子」「〇〇系女子」。
いい歳こいた人が「スイーツ男子」「港区女子」とかほざいてるのを聞くと脳味噌が蕩けてるんじゃないかと思う。
といっても、実生活の中でこの表現を使っている人はほぼいない。
主に「男子」「女子」の表現を利用するのは、
広告やマーケティングでの売り文句だろう。
「〇〇男子」「〇〇女子」という表現は、
「〇〇男」「〇〇女」という表現に比べて遥かにマイルドになる気がする。
「〇〇男」を使う場合は、
文頭に妖怪がついた「(妖怪)〇〇男」へと脳内変換が自動的に行われてしまう(私だけ?)。
例えば、「スイーツ男子」なら、
くるっとウェーブした髪型の可愛らしい少年がケーキをパクついてる姿をイメージする。
それに対して、「スイーツ男」であれば、
「(妖怪)スイーツ男」であって、
にきび面の肥った男性がケーキをやみくもに頬張る姿を彷彿とさせる。
「男子」と「男」の言葉の使い分けで、
プラスのイメージとマイナスのイメージが作用し、
文から想像させられる姿が異なる。
広告・マーケティングなどの物を売る側としては、
もちろん、商品にプラスのイメージを持たせたいので、
「〇〇男子」を選んで、〇〇に商品カテゴリに沿った適切な言葉を当てはめる。
「〇〇男子・〇〇女子」は、
売り言葉のフレームワークである。
このフレームワークは、
具体的に以下のようにして展開されるのだろう。
- サービスを展開する事業所が広告代理店に依頼。
- 広告代理店は女優を起用。○ーラのような。
- 今流行のあの女優は、「〇〇女子」としてTVや雑誌などのメディアに露出。←この時点では、「〇〇女子」は虚構。
- 同時に女優は案件料金を受け取って、個人のインスタグラムで発信。
- 女優に憧れる判断能力のない人が、マーケティングに踊らされて商品を買う。
- 「〇〇女子」が誕生!!←現実に。
- 更にメディアで活動を報道して、増殖させる。
やった!マーケティングの力によって、見事に虚構の存在が現実に誕生した。
「男子」「女子」という言葉が気に食わないのは変わらないが、
本質的には、上記の一連の流れを嫌っているのだと思う。
明らかにプッシュされている商品って良い質じゃないことが多い。
良い商品ってじわじわ広がって行くものだろうし。
ただ、じわじわ広まる(理想論笑)だと競合とのバトルで押し潰されるから、
結局は札束ばらまいて広告打つのが正義なんだろうな。
商品を売り上げるには、
マーケティングに資本を投じて存在を広めることが良いのだろうけど、
札束ビンタしてくる感じがやっぱり好きじゃない。
メディアで「〇〇男子が話題!」とかいうのを見ると、
背景に札束のチョモランマを感じてしまって、
どうにもお肌にブツブツができてしまうのだ。